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福山克義がつづる
汗と涙と笑いのモノつくりコラム

(1)個人でやるインターネットビジネスの秘訣って?

サラリーマン釣り師だった私は、こんな釣具を作ったら売れるだろうなあ〜。と思いながら、本格的な釣具製造技術は当初無かったのですが、作ることだけに重点をおいてホームセンターなどで部品を探しだし、極めて地道に釣具を作ることに専念していました。

たくさん仕入れようとしても、きちんとしたメーカーさんは私が個人であるという足元を見られまともに相手にしてくれない事も多く、非常に悔しい思いを何度もしました。「お金払うのはこっちだぞー!」って顔しても駄目ですね。

ですから、最初は、作るのが大変です。出来上がりが貧弱だし、少量生産で手間がかかってしまう。当然、今までの通常流通やマーケットに受け入れられるはずもないのです。個人の資金源などというものは、ホント微々たるものですし、良いアイデアだからと言って最初の特許に手持ちのお金をつぎ込んだら、もう資金ショートです。特許で版権を持ってリベートを稼ごうなんて大きな間違いであることは、わかっていました。個人が企業相手に特許を直接ビジネスに使用したら全てを持って行かれる覚悟が必要ですね。

しかし、自分で作ろうとしても金型なんて最低60万円位の予算を組まないと駄目ですし、作る作業所や在庫の置き場も無い。まして作業する人もお金もない。
そして、苦労したあげく、パッケージ製作でまた借金して、やっと作った商品を釣具店に持って廻ってもほとんど商品をまともに見てくれない(ホント悔しかったです)。このように不景気になるとなおさら売れる商品しか置いてくれない。マニアックな商品は、たとえ良いと判断しても仕入れに足踏みしてしまう。
そして、結果は売れない。借金したお金も返せない。

しかし、このインターネットは、ちょっと違いますね。インターネットでは売れたのです(最初は、完全に失敗しましたが)。私の知り合いのサラリーマンにも、地元で売れなかったのに、インターネットで会社の給与の3倍の利益をあげてしまった人がいます。インターネットは、確かに地域を越えた販売が可能なのですが、売れたのは地理的に遠い北海道、関東、東海、大阪、そして沖縄です。意外でした。

私の方は、今では1600人のダイレクトのお客様がいらっしゃいます。少し、マニアックな商品だったので徹底して説明を書き、特許の明細を全てHPで公開しました。大手にはやれないが、個人がやれることは何かを書き出してそれを武器にしようと考えました。

もちろん、商品が良いことは最低限必要です。良い商品は、その商品が営業してくれます。しかし、実はこの時代、話しはそんなに簡単ではありません。やはり今までとは違った流通の、違った営業方法があるんですね。

お客様は、人なので商売の根本的な部分は変わりませんが、その手段は今までになかったたくさんの方法があると思うのです。自分にあった方法で頑張れるという魅力もあります。実績を少し積むと、やっていくうちに少しわかってきたことがあります。インターネットでの釣具販売にチャレンジされる方には、きっと参考になると思います。

何故商品は良いのに売れないのか?
こんな商品が何故ビジネスになるのか?
とにかく試合で勝つ!とにかく売れる!
売れる方法を簡単にお話しします。
眉唾ものとして聞いて下さい。(^^;)

実は、ほとんどが当たり前のことなんですが、この当たり前のことがなかなかできていません。

1)テキスト文章で書きまくること
インターネットでは、できる限り自分の情報をテキスト文章で書き出すことです。画像を多く使用するよりもできるだけテキストで書き連ねます。
買う人は読みます。買わない人は画像だけを「斜め見」して他へ急いで行ってしまいます。これは、ある本に載っていたことをそのまま実行しました。すると、買う人は長〜い文章をかなり深く読んでいます。注文した人の質問を読んではっきりそれが分かるのです。「あっ。この人はこんなところまで読んでる。」と。この事実は、過去にインターネット販売で失敗したことのある人は、凄く大きな実感として感じていただけると思います。

その釣具を使ったら貴方のフィッシングシーンがこんな風に変わりますよ。というはっきりしたものを色んな角度から証明した文章も、買おうかとしている人は興味をもって読んでくれます。それが証拠に、ここまで読んでくれた貴方は、良い商品さえあればGear-Labで必ず出店にトライを検討されると思います。違いますか(^_^;)

2)とにかく自分から情報を出すこと
情報を得るためには自分の情報はどんどん出します。これは、私自身が営業マンだったので商売の鉄則だとも思っているのですが、インターネットも同じだなあと思っています。まず自分が情報を出さないと仕入れる情報も少ないということです。トコトン話す。そしてトコトン聞く。
黙っていても商品が一人歩きするなんてことを考えるのは間違いです。話すのが苦手な人には、キーボードを叩いて情報を出しましょう。これでOKです。
従来の流通で問屋さんとの商談ではなく、ユーザーと直接の話しをしますので、かなり的確な情報が入ってきます。これはあなただけの宝です。
単にこれは売れるとか売れないとかという話しではなく、ここは良いがこれが駄目だあとか、ここをこうすればあそこでこんな釣りができるとか。
今までの大手様がやってこられた大量生産、大量販売の流通ではあり得なかったことです。しかもこんなの作れない?という面白い釣具案のビジネスチャンスまでたくさんいただくことができます。

3)買わない人は、絶対に買わない
あたりまえですね。興味のない人に、どんなに売り込んでも駄目です。それより、一度買ってくれた人にトコトンサービスした方が良いです。買ってくれる人は数万円分も買ってくれます。
買わない人は、1円も支払ってくれません。それほどはっきりとした差があるのです。一度買ってくれた既存客を、末永くお付き合いしてくれる固定客に格上げしてしまう方が素晴らしい営業だと思います。
ネットでの信用は、凄いものがあります。一度生まれたお互いの信頼感は、素晴らしいものがあるんです。同じ営業でも、新規ばかりを追うよりもふれあいがあって楽しいです。

4)売れるから作るでは長続きしない
自分の趣きで作る釣具、お客様の要望で作る釣具、単に売れるから作る釣具。これをしっかり分けておくことが必要ではないでしょうか。単に売れるから作る釣具は永続性、発展性に乏しいのでやめた方が良いと思います。一番の理想は、自分の趣で新しいモノを造り、それをお客様の力を借りて発展させていくことです。お客様と一緒にモノつくりを楽しむことだと思います。私の知人は、漁師が先生だと言っている人もいます。素晴らしいですね、モノづくりは。

5)後払いでも回収100%の秘密
お客様自身が大切にしている趣味の製品は、不良債権が発生しにくいのです。後払いでも現在100%回収できています。みなさんEコマースなんて言葉にだまされてはいけません。カード決済も私のところは不要だと考えています。

通常は代引支払で充分です。私のところは、完全後払いで100%回収できています。ここんとこ書籍やインターネットの情報と違うでしょ?これは私が実証済みです。
アパレル中心のある有名通販会社の不良債権率は、1.7%と聞きました。これくらいの不良債権額だったらOKだと判断したのです。自らが大事にしている趣味の世界です。騙すようなことは少ないのではないかとふんだのです。そして不良債権の実際は0%です。
確かにインターネットではBBSなどでかなり癖のある方は、多いです。でも、お金の支払いはキチッとしている人も多いです。この情報は、通常の釣具店様と全く違うようです。店頭での万引きは多いと聞きます。どこの誰か分からない人がちゃんと支払ってくれるというのは、どうしたことでしょうね。

しかし、一番安心は代引取引ですね。これで充分ですしインターネット取引ではこれがダントツに多いのです。後払いの場合はお客様が完全な優位にたちますので、非常に安心して買い物ができます。悪けりゃ返品ができます。
ある小さな時計屋さん(福岡県瀬高町)は、代引取引でかなりの販売をされていますが、包装に大きなシールを貼っています。「お金を支払う前にすぐに開封して中を確認して下さい。気に入らなかったら返品しても構いません。」というものです。この小さな時計屋さんの年間売上は、1億円を突破しています。

さてさて、まだまだ続きます。
釣具をインターネット販売でビジネスとしてのせる方法が。
次回をおたのしみに。

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