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福山克義がつづる
汗と涙と笑いのモノつくりコラム

(15)アイデアをビジネスに

6歳の時、ニワトリの卵を早くかえす方法はないものかと思案にくれて、親鳥の代わりに自分で温めた奇想天外な発想をしたトーマス・エジソン。2人のよろず修理工がガレージを改造して共同で店を開き、よろず屋をやっていたのがアメリカ最大のエレクトロニクスのヒューレッド・パッカード。家族でこつこつと無菌バンソウコウを作り出したのが、アメリカ最大の医療機器メーカーのジョンソン&ジョンソンです。

最初は、皆こんなつまらない発明から始まったんですね。

発明や開発についていつも思うのですが、ほんとにくだらない発明がたくさんあります。しかし、本人はそのくだらなさに気がついていません。偉大な発明家にしてもそうなのですから、凡人では当然な現象となります。

それでも1000個に1つ素晴らしい発明が出てくるという覚悟でやらないと、発明は具現化しません。私自身も何度もくだらない発明にかなりの時間を費やしてきました。あの日立製作所という大手も年間1万件以上の特許を出願しており、必要なのは、ごくごく少数の特許らしいです。つまり他は防御特許と失敗特許となります。そして大手であろうが個人であろうが誰しも多くの失敗を重ねます。

こういった出願する以前のアイデアですが、「ああ、俺も考えてた」なんてことを良く聞きます。しかしこれは考案したとはいえません。まず、初動の習慣が身についていません。特許以外にもたくさんのアイデアを出す人は、いつもちょっとしたことでアイデアがひらめき、ちょっとしたことでアイデアをキレイに忘れます。この回数が多いのです。

アイデアは絶対にメモします。メモ無しアイデアはB級品です。神様が与えてくれる大事なアイデアとは断片的なのです。食事中だろうが、トイレ中だろうがメモすることが大切です。ある会社の総務部は一人あたりのボールペンの本数までチェックするところがあります。しかし、こういう事に納得してはいけません。本当にプロ意識があれば一人で最低机の中に色々なペンを20本、車に5本、トイレに2本、ベッドに5本、もちろん上着の中にペンは当然です。本を読むときは、マーカーを引いたり本を破りとったりするのが当然だと考えます。だって一度読んだ本はなかなか読みませんから。一期一会と思えば、本の命もありがたいものかもしれません。メモ用紙も広告の裏を使ってはいけません。一瞬だけど神様が与えてくれた大切なものです。ありがたく受け取り残しましょう。

凄いパワーが必要ですね。その根源は「願望」意外の何物でもありません。自分にしかできないミッションインポッシブルとは何か、じっと考えたいですね。

「釣具の発明?殆ど完成しているじゃないか」という方もおられますが、子供のときに夢みた前途洋々の気持ちで、大きなスケールで願望を持ち続ける人がたくさん出てきて欲しいと思います。また自分の野心の実り具合をいつも再確認してみてはいかがでしょう。アイデアを出すだけは単なる「アイデアおやじ」しかし、それを実際に生産しビジネスに結ぶのが「プロのプランナー」。

こうすれば、新しい商品が作れるという仕組みつくりを作った人間が強いですね。願望が貴方のエネルギーです。頑張って下さい。
さてさて次回は、特許の出願の具体的な注意点です。
おたのしみに。

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